兵庫県神戸市 鉄筋コンクリート造3階建耐震診断
実施年月:2014年9月 建物住所:兵庫県神戸市
調査対象:鉄筋コンクリート造(RC造)地上3階、地下1階建て
建築年 :1929年
実施内容:耐震診断・耐震設計・耐震改修工事監理
兵庫県神戸市にある鉄筋コンクリート造の公的施設において、耐震診断から耐震設計、改修工事の監理までを一貫して実施しました。
本建物は1929年に建設されたもので、躯体の保存状態が懸念されていましたが、現地調査の結果、想定されていたほどの損傷は見られず、耐震改修工事の規模も比較的抑えた内容とすることができました。

築年数の経過により、鉄筋コンクリート内部の鉄筋に腐食の可能性が考えられたため、複数箇所でコンクリートを開口し、鉄筋の状態を確認しました。
コンクリートは本来アルカリ性を有しており、このアルカリ性により鉄筋が被覆されることで、通常は錆(酸化)が抑えられます。しかし、築年数の経過とともに大気中の二酸化炭素の影響でコンクリートが中性化すると、鉄筋が腐食しやすい状態となります。

このようにコンクリートを部分的に開口して鉄筋調査を行い、鉄筋に発錆が確認された場合には、既存の鉄筋断面およびコンクリート断面の低下を考慮したうえで耐力評価を行います。
こうした調査結果を踏まえて耐震診断を実施したところ、IS値が基準を下回る結果となったため、耐震改修設計へと進めました。
本件は主要道路に面した角地に位置しており、外観の美観にも配慮した耐震設計が求められていました。
躯体の保存状態は良好で、大規模な補強を必要としなかったことから、1階の既存壁に新設の耐震壁を一体化させ、意匠性を損なわない形で耐力向上を図っています。
建物の耐震性能に不安をお持ちの場合や、現在の耐震性を客観的に確認したいとお考えの際は、耐震診断の実施をご検討ください。
当協会では、建物の用途や構造条件に応じた耐震診断に関するご相談を承っております。



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