【施工事例】愛媛県福祉センターの外壁タイル調査|赤外線調査で劣化箇所を特定

日時 :2024年5月
調査対象 :外壁タイル面
調査目的 :特定建築物定期調査
■ 外壁タイルの赤外線調査で高精度な劣化診断
2024年5月、愛媛県の福祉センターにて、外壁タイル全面打診等調査を実施しました。
赤外線調査を中心に、打診調査と目視調査を組み合わせて行い、外壁タイル面の劣化状況を詳細に把握しました。
調査結果では、劣化箇所は比較的少なかったものの、正確な調査データをもとに報告書を作成し、施設側に提出いたしました。
■ 赤外線調査の優位性
✅ 精度の高い劣化診断
赤外線調査は、外壁タイル面の温度差を利用して、タイルの浮きや剥離を高精度に検出できる方法です。
従来の目視や打診調査では見逃しがちな、隠れた内部の劣化や潜在的な問題を発見できるため、早期に対応することが可能です。
赤外線調査のメリット:
- 非接触での調査が可能:高所やアクセスが難しい場所でも、直接触れずに調査でき、作業が安全で効率的です。
- 高精度:温度差を活用して、タイルの浮きを見つける事ができます。
- 迅速な調査:広範囲の調査を短時間で実施でき、迅速かつ効率的に調査を終えることができます。
✅ コスト削減
赤外線調査は、足場設置が不要なため、コストを削減できます。特に高層ビルやアクセスが困難な箇所の調査で効果を発揮します。
仮設足場の設置は高額な費用がかかりますが、赤外線調査を使用すれば、追加費用を抑えて調査が実施できるため、予算内で効率的に調査できます。
■ 調査方法と結果
今回の調査では、赤外線カメラを使用して、外壁タイル面の劣化を確認しました。また 地上からの打診調査や目視調査を実施し、タイル面のひび割れや浮きを点検しました。
共用部からの打診調査
共用部にもタイルが貼られていたため、共用部からも可能な範囲で打診調査を行い、調査の精度を高めました。
赤外線カメラによる温度差測定と、打診調査を組み合わせることで、詳細な調査結果を得ることができました。
調査結果
調査の結果、劣化箇所は比較的少なかったことが確認されましたが、定期的な点検とメンテナンスの重要性を強調させて頂き、報告書にまとめて提出しました。
将来的な修繕計画に役立てていただけるような詳細な情報を提供させて頂いております。
■ 赤外線調査の注意点と補足
❌ 天候に影響される
赤外線調査は、温度差が必要なため、天候に大きく影響されます。
晴れた日や温度差が十分にある日に最も効果的ですが、曇りや雨の日には調査結果が不正確になる可能性があります。
そのため、複数日程の候補日を設けて、天候が良い日を選んで調査を実施しています。
❌ 表面の状態が影響することがある
タイル面に汚れや凹凸があると、赤外線カメラでの温度差が正確に測定できないことがあります。
■ まとめ
赤外線調査は、外壁タイル面の劣化を高精度に検出できる非常に優れた調査方法です。
また、赤外線調査を用いることで、足場不要でコスト削減が可能となり、迅速で効率的な調査を実現できます。
今回のように、定期的な外壁調査を行うことで、早期の劣化発見と将来的な修繕計画の立案に役立ちます。
赤外線調査をはじめとしたさまざまな外壁調査方法を提供しています。