大阪市生野区 教会兼保育園(RC造6階建て)耐震補強設計
実施年 :2023年
所在地 :大阪府大阪市生野区
建物概要:鉄筋コンクリート造(RC造)地上6階 塔屋2階 延床面積2,629㎡
建築年 :1979年
実施内容:耐震補強設計 ・工事監理
本件は、大阪市生野区に所在する教会兼保育園について、耐震診断の結果を踏まえ、耐震補強設計を実施したものです。
耐震診断の結果、X方向では1階から4階にかけて耐震壁が少なく、強度不足によりIs値が基準値を下回っていました。また、6階についてはIs値自体は基準値を満足していたものの、偏心率が大きく、耐震性能の確保にあたっては偏心の改善が必要な状況でした。Y方向においても、3階で耐震壁が少なく強度不足が認められ、Is値が基準値を下回る結果となっていました。
これらの課題に対し、本件では建物の構造特性や各階の耐震性能上の弱点に応じて、複数の補強工法を組み合わせた補強計画を行いました。X方向については、1階から3階に枠付鉄骨ブレースを増設し、4階にはRC耐震壁を増設しました。また、6階については耐震スリットを設けることで偏心率の改善を図るとともに、一部架構において袖壁の増打ち補強を実施しました。さらに、下階壁抜け柱に対してはSRFによる巻立て補強を行い、軸耐力の確保を図りました。

Y方向については、3階の袖壁付柱に対して袖壁増打ち補強を行うとともに、下階壁抜け柱に対してSRF巻立て補強を実施しました。これにより、建物全体として地震力をバランスよく負担できるよう計画しています。
補強設計の結果、補強前にIs値が基準値を下回っていた階についても、補強後は各階とも基準値を満足する計画となりました。
耐震診断の結果、耐震補強が必要と判定された場合でも、建物の用途や構造条件に応じて、適切な補強方法を計画することが可能です。また、補強工事の実施段階では、施工業者と協力しながら別途工事監理を行い、工事中に生じる諸条件や不測の事態にも対応しつつ、耐震補強工事を進めていきます。
当協会では、耐震診断から耐震補強設計、工事監理まで一貫したご相談を承っております。



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