東京都世田谷区(木造2階建て)耐震診断
実施年 :2014年 所在地 :東京都世田谷区
建物概要:木造2階建て、延床面積94㎡
建築年 :1986年
実施内容:現地調査(建物調査)・耐震診断
東京都墨田区の木造住宅(地下鉄筋コンクリート造、木造2階建て)において耐震診断を実施しました。
本建物は上部構造が木造である一方、基礎および地下階(駐車場部分)は鉄筋コンクリート造となっていました。木造住宅の耐震診断は原則として基礎より上部構造を対象としますが、地下階が高基礎ではなく独立した階を構成する場合などは、混構造として鉄筋コンクリート部分も含めて耐震診断を実施します。
本件では、上部木造部分について耐震診断を実施し、地下階については診断対象外として、配筋状況およびコンクリート強度の確認を行いました。

コンクリート強度の確認については、通常はコア抜きによる圧縮強度試験によりFc値を求めますが、本件では地下階はあくまで参考調査であることから、非破壊検査であるシュミットハンマー法により圧縮強度の推定を行いました。シュミットハンマーは、コンクリート表面の反発度(リバウンド値)を測定し、圧縮強度を推定する試験機です。

耐震診断の結果、X方向・Y方向ともにIs値は0.11~0.64となり、耐震性能が不足していると評価されました。主な要因としては耐震壁量の不足が挙げられ、耐震改修においては耐震壁を適切に配置し、平面的なバランスを確保することが重要となります。
耐震壁とは、柱・梁間に筋交いや構造用合板等を配置し、地震時の水平力に抵抗する構造要素です。筋交いの仕様(断面寸法、片側配置、たすき掛け等)により壁倍率が異なり、確保できる耐力も変化します。また、高強度の耐震壁を少数配置するよりも、適切な強度の耐震壁をバランスよく配置することが望ましく、これは荷重の偏りによる接合部への過大な負担を防ぐためです。
建物の耐震性能に不安をお持ちの場合や、現状の耐震性を客観的に確認したいとお考えの際は、 耐震診断 の実施をご検討ください。当協会では、建物の用途や構造形式に応じた耐震診断についてご相談を承っております。



Copylight © 2010 Japan Seismic Diagnosis Association. All rights reserved.