東京都台東区 本社ビル(S造)耐震診断
実施年 :2014年
所在地 :東京都台東区
建物概要:鉄骨造 A棟 地上3階建て / B棟 地上5階建て 延床面積計1,082㎡
建築年 :A棟 1975年 / B棟 1998年
実施内容:現地調査(建物調査)・耐震診断
本件は、東京都台東区に所在する本社ビルについて、法人様よりご依頼をいただき、現地調査および耐震診断を実施したものです。
本建物は、旧耐震基準で設計されたA棟と、新耐震基準で設計されたB棟がエキスパンションジョイントにより接続された建物でした。いずれの建物についても検査済証は確認できませんでしたが、それぞれの建物の耐震性能を確認することを目的として、本業務を実施しました。

新旧の建物では、構造形式や規模、高さ等の違いにより、地震発生時にそれぞれ異なる揺れ方や変形を生じます。そのため、建物同士の間に一定の隙間(クリアランス)を設け、地震時の衝突による損傷を防ぐ計画が採用されます。
そして、そのクリアランス部分を接続するのがエキスパンションジョイント(Exp.J.)です。Exp.J.は、地震時に生じる建物相互の変位や歪みに追従し、それぞれの建物の機能維持を図る役割を担っています。イメージとしては、鉄道車両間の連結部分に近い構造です。

なお、既存建物にエキスパンションジョイント(Exp.J.)を用いて増築を行う場合には、既存建物が既存不適格建築物に該当するか、あるいは違法建築物に該当しないか等を事前に確認する必要があります。また、増築面積に関する法的条件についても整理したうえで計画を行う必要があるため、十分な事前調査が必要となります。
当該A棟は1975年竣工で築38年、B棟は1998年竣工で築15年を経過していましたが、いずれも全体的に維持管理状態は良好であり、使用上支障となるような著しい劣化は確認されませんでした。
耐震診断の結果、A棟についてはIs値が基準値を下回る結果となりましたが、B棟については基準値を満足していることが確認されました。
建物の耐震性能に不安をお持ちの場合や、現状の耐震性を客観的に確認したいとお考えの際は、 耐震診断 の実施をご検討ください。当協会では、建物の用途や構造形式に応じた耐震診断についてご相談を承っております。



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