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話題の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは?

話題の「長期優良住宅化リフォーム推進事業」とは?


「長期優良住宅化リフォーム推進事業」という制度をご存知でしょうか?

これはリフォーム工事の費用の一部を支援してくれる、自宅のリフォームを考えている方ならぜひ知っておきたい制度となっています。

今回はこの「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の概要や、基準となる住宅性能について詳しくご紹介して参ります。





【長期優良住宅化リフォーム推進事業とは】


長期優良住宅化リフォーム推進事業とは「世の中に資産となる優良な住宅を残したい」という国のビジョンを形にするために2014年に誕生した制度で、住宅をリフォームし長寿命化させてその価値を上げることを目的としています。

それまで新築住宅のみを対象としていた制度を中古住宅にも適用の幅を広げたことによって、リフォームの需要を伸ばすことが狙いの1つとなっています。

住宅の長寿命化を実現する工事が行われた場合にその工事費が補助されるようになっていることから、リフォームをしようと考えている方にとっては見逃せない制度であるといえます。


【補助要件と対象工事】


長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助要件は以下のようになっています。

●補助要件
1 リフォーム工事前にインスペクションを行い、工事後に維持保全計画を作成すること。
2 住宅の性能向上のためのリフォーム工事を行うこと。
3 リフォーム工事後に少なくとも劣化対策と耐震性について一定の基準を満たすこと。

●補助の対象となる工事
耐震性:地震に強い家へのリフォーム
劣化対策:床下の防湿や防蟻措置
・維持管理:家を長持ちさせる
・省エネ対策:家の断熱性能を上げて省エネを測る
・その他性能向上リフォーム

長期優良住宅化リフォーム推進事業で補助金を受ける場合は補助要件の3番にもあるように、これら対象工事の内の「耐震性」と「劣化対策」の2つに関する工事を行うことが必須となっています。


【リフォーム後の住宅性能にはA基準とS基準がある】

【リフォーム後の住宅性能にはA基準とS基準がある】


リフォーム後の住宅性能にはA基準S基準があり、それにより補助金額も変わってきます。
まずA基準は「劣化対策」と「耐震性」の基準を満たすものに工事費用の1/3、最大で100万円が補助されます。

そしてS基準では全ての評価項目(「劣化対策」「耐震性」「省エネルギー性」「維持管理・更新の容易性」)でS基準を満たすものに工事費用の1/3、最大で200万円が補助されます。

ここで自分がこの制度でリフォームしようと思った時、どちらの基準で補助金を受けられるか気になるところですが、A基準とS基準のどちらを満たせるかについては、住宅を建てた年代で大体の判断をすることができます。

まずA基準はすべての年代において適用が可能であると考えていいでしょう。
そしてA基準よりも審査内容が厳しいS基準は目安として下記のように覚えておきましょう。

・1981年以前の建物:適用が難しい
・1981年~1992年の建物:条件によっては適用できる
・1992年以降:適用させやすい

この補助金を受けるために耐震化リフォームが必須なのは先ほど説明した通りですが、A基準とS基準の差には住宅を建てた時の耐震基準が大きく影響しており、やはり旧耐震基準(1981年以前)で建てられた建物はS基準を適用することが難しいのが現状です。

そこで今まで耐震診断を受けたことがないのであれば、リフォーム前に耐震診断を受けて所有する建物の状況を知っておくことをお勧めします。
耐震診断の結果を知ることで、よりリフォームの内容をさらに細かく検討することが可能となります。


【長く住める質の良い家を手に入れる】


リフォームをお考えの場合は「長期優良住宅化リフォーム推進事業」で補助金を受けられるようなリフォームを検討してみてはいかがでしょうか?

S基準が適用されることは費用面で助かるだけでなく、自宅をこの先も安心して長く住める質の良い家に生まれ変わらせることが出来たというお墨付きを貰うことにも繋がります。

いい家は代々受け継がれ、将来そこに住む方にも喜んでもらえる資産となることでしょう。


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